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引退馬協会への寄付とばんえい振興費の消滅について

12年目を迎えたばんえい競馬カレンダー。まずは10年の継続を目標にしていました。10年カレンダー制作を続けることができるか?という問題より、そもそもばんえい競馬が10年存続し続けることが出来るのか?そちらが主題の時期もありました。

そして今、何かと話題の引退馬に関しての寄付に関して、このカレンダーも関係していることもありますからその辺りをお話ししましょう。

このカレンダーの売上げから引退馬協会に寄付をするようになったのは確か2013カレンダーから。当初のきっかけは、そう東日本大震災においての被災馬支援です。東日本大震災が起きた2011年のばんえい記念の当日、当時のばんえい競馬唯一の獣医師森田さんが、帯広競馬場において被災を受けた牧場への寄付を募っていました。森田さんから色々お話を聞き、次年2012年のばんえい競馬カレンダーから経費を差し引いた売上げの数%から「馬と歩むSOMA」に寄付をした事が始まり。そう、当初の目的は被災馬支援だったのです。

確かその翌年(?)から引退馬協会様が一括で管理して、その時必要な所に振り分けてくれるということからこのお付き合いが始まりました。

当時は、地方競馬全体がかなり厳しい冬の時代。荒尾に続いて福山も廃止になり、ばんえい競馬も厳しさが増す一方でした。右肩上がり傾向になる一、二年前は本当に厳しかったですね。そういう事情もあり、

引退馬協会への寄付とともに同じ%をばんえい振興費という名目で寄付もしていました。

もちろん、まだ三年目辺りの発行部数では大した金額ではありませんでしたが。

ただ、その「ばんえい振興費として寄付」という一文は2018年から消しています。というより寄付をしていません。なぜか?それはこのカレンダーをばんえい十勝様にも買い取っていただき有効活用していただいているからです。

これは本当に私が願っていた本来の姿です。2014年に十勝毎日新聞にインタビューされた時「このカレンダーの目的は、売れて利益を上げること。ばんえい競馬というコンテンツは、それほどポテンシャルを秘めた興行であることを証明したい。ばんえい競馬を題材にしたグッズや商品を扱いたいという制作会社や販売会社を増やすこと、それが目標」と答えた記憶があります。

興行である以上、それは支えられるものではなく、ファンを獲得することです。コアなファンがいれば、本当にキツイ時は支えてくれます。2013年辺りは支えが必要でした。しかし、それを乗り越えた今は健全な方向に向かっていると思います。

 

話を戻しましょう。

色々物議を醸し出しているクラファン等を使った引退馬支援。数々あるので、どれが真っ当でどれがちょっとアレなのかは私は分かりませんし、判断はつきません。ですからそれに言及することは控えます。

一言だけ「アレは嫌いです」

結局「寄付によって支える」という行為は継続しなければ意味がありません。つまり面倒を見る側も物凄い覚悟と綿密な計画性を持って対応し続けなきゃ出来ない仕事です。そういう意味でも、寄付をする側も身の丈に合った支出で継続する。そして、きちんと管理運営が出来ている団体を選ぶということ。信頼という選択が出来るかをきちんと判断することが大切だと思います。このばんえいカレンダーの売上からの寄付行為という私の考えはこういうことです。

 

ネットの記事に流されないでください。片面の情報だけで判断しないでください。いっ時の感情に流されないで下さい。決して「寄付をしている自分、美しい」などと思わないでください。搾取されている可能性、大いにありますから。

ハクバオウジ株式会社

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