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地方競馬の可能性、そして10年続けるということ

令和元年おめでとうございます。

という表現がピッタリな平成の終わり、そして令和のスタート。平成元年の自粛モードを体験している身としてはとても素晴らしい改元であったと思います。時代の常識はこうやって少しずつ変わったいくのですね。

さて、未曾有の10連休(笑)の中、弊社は5月2・3日仕事始めとしました。

そして、GW中は地方競馬業界も大忙し。様々なイベントやレースがありました。

その中で5月2日高知競馬で行われた「第10回福永洋一記念競走」は、白熱した競走はもとより、福永祐一騎手を中心としたトークショー、そして表彰式のサプライズイベントとさすが高知競馬と唸るものでした。

奇跡の復活劇と言われる高知競馬。色々な所で紹介されているので、今さら書くことではありませんが、中津競馬場の廃止ドミノから始まった地方競馬危機。高知に限ったことではありませんが、地方競馬場はドンドン経営が苦しくなって来ました。2008年の高知競馬の年間売上は、なんと38.8億円。開催96日ですから一開催辺りの平均売上が約4,000万円。内、75%の3,000万は払い戻し等ですので、競馬場の実入りは約1,000万。この1,000万でやりくりをしなければいけません。賞金・手当は当然として、競馬場に関わる全ての人々への人件費や開催にかかるランニングコスト(水道光熱費)。96日開催と言っても、そこに携わる人達は365日経費がかかるので、365日分を96日で稼がなければならないのです。

どう考えても厳しい。当時は、高知に限らずばんえい競馬も似たようなものですからこの当時の関係者の踏ん張りは想像を絶するものだったと思います。

※ちなみに、2008年5月11日の黒潮皐月賞の一着賞金は270,000円、2着68,000円 3着33,000円 4着22,000円 5着14,000円です。そして2019年4月29日に開催した黒潮菊花賞は、賞金 1着2,500,000円 2着875,000円 3着500,000円 4着375,000円 5着250,000円。桁が1桁違います。

そんな中、頑張って開催を続けていた2009年8月の応援イベントの中で福永祐一騎手が発した「高知といえば、坂本龍馬と福永洋一だと思います。高知競馬場で、福永洋一記念を創設できれば…」(※1 引用:Wikipedia

のコメントから始まった「福永洋一記念」。GWの恒例行事となったその重賞競走は、ファンにも浸透し先日10回の節目を迎えました。

第10回の福永洋一記念は、倉兼騎手騎乗のコスタアレグレ号が赤岡騎手騎乗の圧倒的一番人気のキャプテンオリオンを壮絶な叩き合いで下し、見事優勝しました。そして、この表彰式でサプライズが起きました。

優勝騎手・馬主・調教師を福永騎手がプレゼンターとして表彰したその後、その福永祐一騎手に10年間の感謝の印として「日本ダービー制覇おめでとう&10年間ありがとう会」(正確な題名は忘れました)が始まりました。(動画がYOUTUBEに上がっています※2)

是非動画をご覧ください。福永祐一騎手の顔、そして挨拶が全てを物語っています。仕事をしながら見ていた私も、不覚にももらい泣き。あったかい。本当に暖かい世界がここにはありました。

そして、いつもは12R制の高知競馬。この日は11Rだったのですが、もしかしてこのために一レース減らしたの?だったらスゴイです。一つの売り上げを捨てるわけですから。それだけの意気込みと感謝が込められていたのかなと考えると、高知競馬凄いな、やりきる高知競馬凄いと思ったワケです。

「奇跡の復活劇」と冒頭で書きましたが、決して「奇跡」ではなく「必然」であったと思います。関係者の踏ん張りと努力の賜物。それは、高知に限らずばんえい競馬も一緒。地方競馬の力を見たなというのがこの日の感想でした。

 

この「福永洋一記念」は10年目でした。10年続けるということは本当に大変です。

そして、そう私のばんえい競馬カレンダーも2020年版が10年目。10年を迎える中で、会社も変わり、パートナーも変わりましたが、私の企画として始まったこのカレンダーは10年の節目を迎えます。

このカレンダー10年に対する思いは次の機会に書きましょう。

 

※1  https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%8F%E6%B0%B8%E6%B4%8B%E4%B8%80%E8%A8%98%E5%BF%B5)

※2  https://www.youtube.com/watch?v=tOZPep0FXjc

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